将棋 初心者の問いを聞いてください!
将棋、初心者のものです。 将棋で7六歩 3四歩とした後にお互い飛車先を突く場面がよくありますが、先手が2五歩とついたときに何故、後手も8五歩とつけるのですか?
そのまま、2四歩 8六歩と攻め合えば一手早い先手が、勝つのではないのでしょうか?
お互いに角道をあけない、相掛かりでも同じです。
何故なのでしょうか? 幼稚な質問ですが、よろしくお願いします。
|||
ごく普通の入門書に書いてあるとおもいますが、普通にすすめると
26歩、84歩、25歩、85歩、24歩、同歩、同飛、86歩、23歩成、87歩成、22と、同銀
で先手は、先に角を得ましたが歩切れで、先手の角はいずれと金で取られますし、飛車が28に戻らないと、先手の角を取ったあとの後手のと金が取り返せませんので、先手不利になります。
|||
お互いに角道をあけない、相掛かりの場合...
簡単に言うと、
先に歩兵をぶつけた先手が先に1つ歩兵を損するからです。
▲2四歩をそのまま放置して▲2三歩成りとさせるわけにはいきません。
それは負けます。
それで、後手は一度△同じく歩と取ります。
一手先に攻められてしまう後手は代償に1つ歩兵を得します。
先手はそのままだと歩を損しただけですので、
▲同じく飛車と歩を回収します。
そして同じように攻めた場合、△8六歩▲同じく歩のあと、
8七歩と先に得した歩を角取り!と打てるのです。
つまり後手のほうが先手よりも先に角を取れるんですね。
そのあと、少し難しい変化もありますが、
そういうことなので、
先手のほうは▲2四歩と仕掛ける前に、
▲7八金とあがりその▲8七歩に備えるわけです。
*補足についてですが、先手が2四歩とついて後手が同歩のあと
先手はいったん同飛車と取らないと、手持ちに歩がないんです。
(ほとんどの場合、先に攻めたほうが駒を先に取られるんです。)
ですので、2三歩と先着できないんです。
|||
まず角道が開いている場合。
初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲2四歩。
ここで後手が△8六歩だったらご指摘どおり一手早い先手が勝ちますが、
後手は△2四同歩。先手も勢い▲同飛ですが、
ここで△3二金と無難におさめようとする手も有力で、
先手も▲7八金と落ち着けば△8六歩で普通の横歩取りの将棋に合流。
ただし、欲張って▲3四飛と横歩を取ると△8八角成▲同銀△4五角で困ります。
後手が強く反発するなら▲2四同飛に「△8八角成▲同銀△3三角」。以下
①▲2一飛成と銀を見捨てて攻め合うのは以下△8八角成
▲7七角△8九馬▲1一角成△2二銀打▲1二馬△9九馬【左上の図】
が進行の一例で、こうなると銀損&大駒が窮屈な先手が苦しいです。
②▲2八飛と引けば銀に連絡がつきますが、△2六歩【右上の図】が手筋の歩。
▲同飛は△8八角成(以下▲2一飛成には△2二飛とぶつける手がある)、
このままでは次の△2七歩成も取れないので▲7七桂などと銀取りを防ぎますが、
△2二飛と飛車を転回して次に△2七歩成の狙い。
左上の図ほど不利ではないにせよ、
せっかくの先攻を逆用された形でつまりません。
次に角道を開けない相掛かりでは?
初手から▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲2四歩。
これも△8六歩は先手一手勝ちなので△2四同歩、▲同飛に「△8六歩」。
③これを▲同歩は△8七歩と先に五寸釘を打たれます
(これも2筋での歩交換を逆用された形)。
先手も▲2三歩とやり合うよりないですが、
△8八歩成▲同銀△3五角【左下の図】。
以下▲2二歩成△2四角▲3一と△同金は飛車銀交換で先手が大損。
なので▲2八飛△5七角成▲2二歩成『△同飛』▲2三歩
(飛車交換は馬が残るので先手良くない)△1二飛▲2二角△2四歩が一例。
これは先手の指し切り(攻める手段がなくなってしまう)。
なお、途中の『△同飛』を『△同銀』とすると▲4五角△6二飛に
(これ以外の手だと飛車の横利きが止まるので▲2二飛成と銀を取られる)
▲5二歩が切り返し(△5七角成と歩を取ってくれたおかげでここに歩が打てる)。
△同飛は▲6三角成、それ以外の手は▲2二飛成で先手逆転。
④ならば先に▲2三歩と五寸釘を打ったら?
以下△8七歩成▲2二歩成△同銀にいったん▲2八飛と引いておく
(③と同様に▲4五角と打っても△6二飛で今度は▲5二歩が打てない)。
ここで後手が△8八歩成なら▲同銀(先ほど飛車を引いた効果)で互角だが、
すぐに角を取らずに△8六歩【右下の図】と力をためるのが好手。
次に△8八とから△8七歩成が厳しいのに対し、先手は歩切れで継続手段に困る。
これも後手が優勢でしょう。
ちなみに、▲2八飛と引くところで▲7八金と守るのは、
△8八と▲同銀なら形が良いが、「△7八同と」と金の方をとられてやぶ蛇。
…この④が補足に対する回答です。
長々と書きましたが、いずれも仕掛けた先手にとって芳しくない流れになるので、
いきなり▲2四歩と突っかける手は成立しないのです。
|||
角道を空けない相掛かりで説明しますが、先手が2四歩ときた時には、後手は8六歩としてはいけません。
2四同歩と歩を取るのです。
その後当然同飛ですよね。
そしてから8六歩、同歩、同飛で、8七歩と角の頭に歩を打つと、先手の角が死んでしまうのです。
先手が先に攻め込んだつもりでも、先に先手の角が捕まってしまいます、8六の一歩がものを言って。
しかし、その後飛車を引かないまま先手が2四歩と打てば、先手も角を取り返せますが、後手が一手早く8六歩成、同銀、3五角と飛車に当てて角を打ち、飛車が逃げる一手で、後手に5七角成と玉頭に馬を作られてしまいます。
まだ変化の余地はありますが、将棋は相手の最善手も読まなければなりません。
いかがでしょうか?
補足について:
そうきたら、当然後手は8七歩成とします。
先手2二歩成と角を取りますが、後手はすぐに角を取らずに同銀。
ここで先手番ですが、有効な角の使い道がありません。
そこで2八飛と自陣に飛車を戻っておきます。
そして後手は2七歩と飛車の頭を叩きます。
同飛ですと、8八とと角を取り、同銀に同飛成と、銀損の上龍を作られ、ひどいですね。
2七歩に飛車が横に逃げると、そこですぐに角を取らずに8六歩とさらに歩を垂らすのが妙手。
これで、先手陣は飛車に侵入される形となってしまいました。
ですので、2四歩とすぐ突く手は成立しないのです。
先手はその前に7八金として、角の頭を守らなければならないのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿