2012年3月6日火曜日

将棋 初心者の問いを聞いてください!

将棋 初心者の問いを聞いてください!

将棋、初心者のものです。 将棋で7六歩 3四歩とした後にお互い飛車先を突く場面がよくありますが、先手が2五歩とついたときに何故、後手も8五歩とつけるのですか?



そのまま、2四歩 8六歩と攻め合えば一手早い先手が、勝つのではないのでしょうか?



お互いに角道をあけない、相掛かりでも同じです。





何故なのでしょうか? 幼稚な質問ですが、よろしくお願いします。


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ごく普通の入門書に書いてあるとおもいますが、普通にすすめると

26歩、84歩、25歩、85歩、24歩、同歩、同飛、86歩、23歩成、87歩成、22と、同銀

で先手は、先に角を得ましたが歩切れで、先手の角はいずれと金で取られますし、飛車が28に戻らないと、先手の角を取ったあとの後手のと金が取り返せませんので、先手不利になります。



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お互いに角道をあけない、相掛かりの場合...

簡単に言うと、

先に歩兵をぶつけた先手が先に1つ歩兵を損するからです。

▲2四歩をそのまま放置して▲2三歩成りとさせるわけにはいきません。

それは負けます。

それで、後手は一度△同じく歩と取ります。

一手先に攻められてしまう後手は代償に1つ歩兵を得します。

先手はそのままだと歩を損しただけですので、

▲同じく飛車と歩を回収します。

そして同じように攻めた場合、△8六歩▲同じく歩のあと、

8七歩と先に得した歩を角取り!と打てるのです。

つまり後手のほうが先手よりも先に角を取れるんですね。

そのあと、少し難しい変化もありますが、

そういうことなので、

先手のほうは▲2四歩と仕掛ける前に、

▲7八金とあがりその▲8七歩に備えるわけです。



*補足についてですが、先手が2四歩とついて後手が同歩のあと

先手はいったん同飛車と取らないと、手持ちに歩がないんです。

(ほとんどの場合、先に攻めたほうが駒を先に取られるんです。)

ですので、2三歩と先着できないんです。


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まず角道が開いている場合。

初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲2四歩。

ここで後手が△8六歩だったらご指摘どおり一手早い先手が勝ちますが、

後手は△2四同歩。先手も勢い▲同飛ですが、

ここで△3二金と無難におさめようとする手も有力で、

先手も▲7八金と落ち着けば△8六歩で普通の横歩取りの将棋に合流。

ただし、欲張って▲3四飛と横歩を取ると△8八角成▲同銀△4五角で困ります。

後手が強く反発するなら▲2四同飛に「△8八角成▲同銀△3三角」。以下



①▲2一飛成と銀を見捨てて攻め合うのは以下△8八角成

▲7七角△8九馬▲1一角成△2二銀打▲1二馬△9九馬【左上の図】

が進行の一例で、こうなると銀損&大駒が窮屈な先手が苦しいです。



②▲2八飛と引けば銀に連絡がつきますが、△2六歩【右上の図】が手筋の歩。

▲同飛は△8八角成(以下▲2一飛成には△2二飛とぶつける手がある)、

このままでは次の△2七歩成も取れないので▲7七桂などと銀取りを防ぎますが、

△2二飛と飛車を転回して次に△2七歩成の狙い。

左上の図ほど不利ではないにせよ、

せっかくの先攻を逆用された形でつまりません。



次に角道を開けない相掛かりでは?

初手から▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲2四歩。

これも△8六歩は先手一手勝ちなので△2四同歩、▲同飛に「△8六歩」。



③これを▲同歩は△8七歩と先に五寸釘を打たれます

(これも2筋での歩交換を逆用された形)。

先手も▲2三歩とやり合うよりないですが、

△8八歩成▲同銀△3五角【左下の図】。

以下▲2二歩成△2四角▲3一と△同金は飛車銀交換で先手が大損。

なので▲2八飛△5七角成▲2二歩成『△同飛』▲2三歩

(飛車交換は馬が残るので先手良くない)△1二飛▲2二角△2四歩が一例。

これは先手の指し切り(攻める手段がなくなってしまう)。

なお、途中の『△同飛』を『△同銀』とすると▲4五角△6二飛に

(これ以外の手だと飛車の横利きが止まるので▲2二飛成と銀を取られる)

▲5二歩が切り返し(△5七角成と歩を取ってくれたおかげでここに歩が打てる)。

△同飛は▲6三角成、それ以外の手は▲2二飛成で先手逆転。



④ならば先に▲2三歩と五寸釘を打ったら?

以下△8七歩成▲2二歩成△同銀にいったん▲2八飛と引いておく

(③と同様に▲4五角と打っても△6二飛で今度は▲5二歩が打てない)。

ここで後手が△8八歩成なら▲同銀(先ほど飛車を引いた効果)で互角だが、

すぐに角を取らずに△8六歩【右下の図】と力をためるのが好手。

次に△8八とから△8七歩成が厳しいのに対し、先手は歩切れで継続手段に困る。

これも後手が優勢でしょう。

ちなみに、▲2八飛と引くところで▲7八金と守るのは、

△8八と▲同銀なら形が良いが、「△7八同と」と金の方をとられてやぶ蛇。



…この④が補足に対する回答です。



長々と書きましたが、いずれも仕掛けた先手にとって芳しくない流れになるので、

いきなり▲2四歩と突っかける手は成立しないのです。


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角道を空けない相掛かりで説明しますが、先手が2四歩ときた時には、後手は8六歩としてはいけません。

2四同歩と歩を取るのです。

その後当然同飛ですよね。

そしてから8六歩、同歩、同飛で、8七歩と角の頭に歩を打つと、先手の角が死んでしまうのです。

先手が先に攻め込んだつもりでも、先に先手の角が捕まってしまいます、8六の一歩がものを言って。



しかし、その後飛車を引かないまま先手が2四歩と打てば、先手も角を取り返せますが、後手が一手早く8六歩成、同銀、3五角と飛車に当てて角を打ち、飛車が逃げる一手で、後手に5七角成と玉頭に馬を作られてしまいます。



まだ変化の余地はありますが、将棋は相手の最善手も読まなければなりません。

いかがでしょうか?



補足について:



そうきたら、当然後手は8七歩成とします。

先手2二歩成と角を取りますが、後手はすぐに角を取らずに同銀。

ここで先手番ですが、有効な角の使い道がありません。

そこで2八飛と自陣に飛車を戻っておきます。

そして後手は2七歩と飛車の頭を叩きます。

同飛ですと、8八とと角を取り、同銀に同飛成と、銀損の上龍を作られ、ひどいですね。

2七歩に飛車が横に逃げると、そこですぐに角を取らずに8六歩とさらに歩を垂らすのが妙手。

これで、先手陣は飛車に侵入される形となってしまいました。

ですので、2四歩とすぐ突く手は成立しないのです。

先手はその前に7八金として、角の頭を守らなければならないのです。

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