2012年3月11日日曜日

現在のプロ将棋界において、 「師匠として優れている人」 は誰になりますか?弟子...

現在のプロ将棋界において、



「師匠として優れている人」



は誰になりますか?弟子の成績・指導方法や方針などを総合的にみて。


|||



大内延介九段ですね。

お弟子さんには入門順に飯田六段、塚田九段、富岡七段、鈴木大介八段、田村六段らが居ます。

A級棋士二人を含むということもさることながら、私が好きなのはお弟子さんの育成方針です。ある本からの抜粋ですが

「プロ棋士は人に真似の出来ない将棋を指してほしい。名前を隠して並べても、これは誰とわかるような将棋ですね。勝たんがために自分の棋風までつぶして指してほしくない(中略)奔放さは遊びの中から生まれるんだ。だから弟子にも好きなように指せと指導している。好きなようにやって行き詰ったら定跡を勉強すればそこで身につくわけですよ。」

「よくこういう師匠がいる。10人弟子を取れば2人か3人はモノになるだろうと。僕は絶対にできない。だって人生の一番いい時に将棋ばかりやるわけですよ。もし棋士になれなかったらどうするんですか?ぼくは棋士になれそうな人しか取らないし、入門させた以上は責任をもって育てます」

特に後者の考え方が好きですね。



だから、というのもなんですがやたらと弟子の数が多い師匠というのは私は懐疑的に見てしまいます。どなたとは言いませんが。



(補足)

otharuさんへ



振り飛車ワールド第五巻(2003年 毎日コミュニケーションズ編)です。この中の「振り飛車党列伝」に大内九段のインタビューが出てきます。



|||



将棋の師匠は、相撲や落語の師匠と違って、

教えるということはほとんどしません。



それは、自分で考えるということを養うためです。



対局は誰も教えてくれない。

自分で考えて自分で行動するのが大事ということなのだそうです。



師匠も弟子が、26歳(年齢制限の歳)で三段リーグにいるなんて場合は、

いろいろ考える部分はあるらしく、

「こうした方がいい」と言いたくなることも多いけど、

あえて言わないそうです。



また、相撲と違って「同門は対局しない」という訳ではありませんから、

兄弟子が教えてくれることもありません。

そんなことをしたら、敵に塩を送ってしまうことになりかねないです。



ちなみに、師匠が弟子に「将棋を指そう」と言う時は、退会勧告です。

師匠との棋譜を手土産に渡し、「他の道で頑張りなさい」ということです。





追加

大内九段の言葉はいいですね。

私もその本を読みたいです。

本のタイトルが分かりましたら教えてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿